父親が少年サッカーを教えている。
4年ぶりくらいに顔を出してみた。
小学生に物事を教えるのは難しい。あれやこれや教えこんでも理解もできなければ表現も出来ないこともある。教えることは大人相手でも難しいのに。
ボールを持っても誰ももらいに行こうとしない。守備だけで満足してしまってる。
サッカーをプレーすることが好きな子なら攻撃だけして満足して守備が出来ないのだが、逆に攻撃出来る自信がないから守備だけで満足している。負け癖がついているからだろう。
それでも試合後に「楽しかった!」と言う声が出る。そこはおそらく父親の指導方針がうまくいっている部分なのだろう。教育としてはむしろ問題なく、サッカーだけではなく生活の面の話も含めて教えている。
そういう指導だからこそ辞める子も他の学年に比べて少ないうえに、ただの練習試合にも関わらず親御さんがたくさんいる。
その楽しかった気持ちは大事にしながらも、メリハリはもっとつけないといけないと思った。
前半終了してもしばらく止まってベンチに返ってこなかったり、相手チームが後半開始のポジションついているのに座ったまま2分くらい待たせてしまっていたり、フリーキックやコーナーキックになったときにダラダラしてたり。
仲よく楽しくはいいことなのだが、このままだとさすがに相手チームにも迷惑がかかりそうだ。
さらに気になったのはフリーキックのときにボールよりも前にいる子が1人しかいないのも問題だった。他の子はみんな後ろに下がったまま。おそらくボールを蹴る技術に自信がない故にボールを受けることを恐れている。中学生のときに部活をしてた自分もまるでそうだったことを思い出した。他の子がボール持つ方が絶対によかったので、受けれそうなところは分かってもそこに移動せず、むしろ離れていた。
基礎技術を上げる以外ないし、それが上がらなくてもどうやったらボールを受けても逃げれるのかを指南して与えてあげないといけないと思った。ミスすると分かったままボールを受けたいとは思わないだろう。
試合は当然だがボロ負け。
最後の4分が自分たちのペースになったのだが、それは前線からのプレスが効いて相手がアタフタして自分たちのペースに持ち込めた。
きっと走ることは好きなのだろうと印象。15分ハーフなら体力は全然やれそう。
守備のほうが相手に向かって走ればいいので分かりやすい。それがハマったので何人もが出足良く走れたのだろう。
攻撃時は逆に走れない。サポートが0に等しい。顔を出す子がいない。どこに走ればいいのか分かっていないから。
守備のほうが走れるのはボールを奪うという目的が理解出来ているから。それはいいところ。
サッカーはゴールを奪うスポーツなので、目的はそこに転換していかないといけない。
しかし自分たちがゴールを決めれると思っていないから走れないところもあるはず。
聞けばいつもゴール決めるのは上手な10番の子の1人だけだった。
そんな状況でも楽しいと思えている。それはそれですごい。
でもせっかくなら勝てた方が楽しいだろうな。
まずはメリハリをつけるところから頑張ってほしい。このくらいなら小学4年生ならそろそろ聞き分けあると思う。