中敷きがズレてくような日々

煩悩、戯言の半径30cm

友達の結婚式


友達の結婚式に行ってきて、彼はずっと憧れだと思った。
なんで結婚式の主役であんな仏頂面でいれるんだろう。いや楽しんでた感じも伝わるんだけども。

それでいておそらく誰も嫌な気にはさせてない。会話はしっかりとれる。
でも奥さんが友達と話し込みすぎてたら「長い」とだけ言って背中を叩いて次に行く。
普通もっとオブラートあるだろと思って見てて笑ってしまった。それと同時に「あぁ、こいつは自分の性格的なところは大きく変えずに結婚まで行ったんだな」となんだか感心と感動をしてしまった。

彼に憧れたのは異端のままトップに立てているところだった。
それをそのまんま結婚式でも出しっぱなしなのがすげぇなと思った。

両親への手紙も奥さんだけ読んで自分は読まない。誓いのキスとかもしない。ケーキの食べさせ合いはやるけど、渋い顔してて、奥さんの首あたりにクリームがついてお手拭きをもらったはいいものの、丸くなったお手拭きの先端でホウキみたいにはらいながら拭いていた。

相変わらず友達からは「社会不適合」だのなんだの罵られていたが、正直事実でしかない行動をしていたので仕方ない。結婚式会場の外で着替え出して、ワイシャツのボタン閉めてるところを前撮り的なものに来た新郎に見られるのとかほんと言われても仕方ないだろう。

卒業以来、10年ぶりとかに会うのに容赦なくて、当時からこんな感じだったなと思わせてもらえた。あいつらもまた会いたいな。

えらいもんで自分もいろんな人を取りまとめる立ち位置になってて、と言っても取りまとまらないんだけども、こんな感じだったわを思い出させてくれるのは最高だった。

今日は出勤。
朝7時の電車に乗って、3時間かけて池袋まで行く。
帰りの新幹線で来てくれてありがとうのLINEが来て、こんなことするやつだったっけなと思いながら何故か涙が止まらなくなった。

大人になる部分は大人になる。
ただ曲げすぎる必要はない。

俺はもうちょい大人になってくる必要があるわ。