TOP BEAT CLUBという場所に行った。
THE NEATBEATSの真鍋さんが新たに荻窪に生み出したライブハウスだ。
初めて知ったときはビックリした。ライブハウスごと作ってしまうのか。
場所は荻窪駅から徒歩10分のところにある。ほんの少し中に入れば住宅街なところ。こんなところにライブハウスが生まれたという事実がちょっとワクワクする。
ここでオープンから数々のロックンロールバンドがライブをしている。NEATBEATSはもちろん、pillows、フラカン、怒髪天、プライベーツ、THE BOHEMIANSなどほんとにカッコいいバンドばかり。
そしてこの日はThe Birthdayの公演。
チケット争奪を見事にくぐり抜けて参加出来た。
風が冷たくて歩いてる最中はどうしたものかと思ったが、着いた瞬間これはすげぇという気持ちで心が弾んで少し暖かくなってきた。
1階がカフェ&BARになっていてくつろぐ人もいる。今日みたいな人気バンドの完売公演だとそのすぐ横で物販やってて、さらにすぐ近くにロッカーとクロークがという感じで人がごった返してたがこれはいいライブハウスだと確信した。
しかも2階にはレコードショップも出来るようだ。
ライブハウス自体はビートルズの聖地と扱われているリバプールのキャバーンクラブをモチーフに作られているようでキャパが500〜600くらいの割に天井が開けていて、レンガの内装に赤幕のステージというロックンロールのライブを観るには最適な空間。
さらにヴィンテージアンプも常設しているこだわりっぷり。
ちょっとすごすぎる。いろんなバンドをここのライブハウスで観たくなる。
自分の理想の場所を形にして作れちゃう人はすごいなと思う。
だからこそキングコングの西野が自分の地元にプペル街を作ろうとしてるのもすごいと思う。絶対読めない洋書まみれの家とかめちゃくちゃ笑ったけど理想を形に出来てるんだからすごいのは間違いない。
ライブハウスを作ることだって、街を作ることだって同じことだ。
この直前に行った荻窪のブックオフの絵本コーナーで「にしのあきひろ」の仕切りコーナーを見つけた。これは副産物として生まれた自分の場所だけどもそれもすごいなと思った。
自分の中から作り出した理想は色んな人に繋がっていく。
今日来ていたお客さんもTOP BEAT CLUBにワクワクして写真を撮っている人が多かった。僕もたくさん写真を撮った。
ドリンクチケットも特製ピックで思わず持ち帰ってきた。
またドリンクも生ビール、缶ビール、瓶ビールをすべて揃えていたようでそういうところの需要を汲み取ったこだわりも細部に渡っている。
そしてバースデーのライブもとても良かった。こんな間近くでバースデーを観れる機会も滅多にない。
バースデーはライブをすればこういう空間になるというものを持っている。どこでやってもそれが強く滲み出るバンドがすごくいい。
近年のバースデーはスケールがデカい曲が多くて、Zeppとかのデカいステージが似合う。その感じを損なわないまま、中規模のキャパのライブハウスでも存分に出している感じがとてもよかった。
自分の場所を作るというのはライブ自体もこれまた同じで無形でもそれを世に表すことが出来るというのがすごい。
ライブ終わりも執拗な追い出しが1つもなく余韻を決して損なわない。素晴らしい。
階段を上ろうとしたらレンガにクラウドファンディングをした人たちの名前などが書かれていた。ファンも含めてみんなで作った場所なんだなと実感させられてこの土地が末永く生き残って欲しいと思った。
クロークに預けていた荷物を引き取りをしていたら(クロークも500円で安い!)真鍋さん本人が自分の荷物を持ってきてくれた。
「またニートビーツ観にきます」と伝えたら「ありがとう!」と肩を叩かれた。
ほんまにこの場所でニートビーツは観てみたいと思ったのでまた行こうと思う。
Peacocks「Come With Us」
スイスの1990年代のロカビリーバンドらしい。
非常に聴きやすくてカッコよかった。
バースデー観に行く日にロカビリーを買うのはなんだかいいなと思って購入した。