中敷きがズレてくような日々

煩悩、戯言の半径30cm

ナルシズムと衝動


酒を飲んでおかしくなるやつを初めて見た。

人に大きく迷惑をかけてるわけでもないので、見てる分にはめちゃくちゃおもしろく、こいつこんな一面あったのかと思って楽しかった。

彼が途中で言い出した。
「ナルシストって1番生きるの楽しそうじゃないですか?」
自分が嫌になって死にたくなるような話からだった。

自分が嫌になることはまぁまぁあれど、死にたいと思うことはないとは言わないがそこまでない。思い返せば俺の中にはナルシズムが確実に存在しているよなとも思った。


割と周りの同級生に「死にたい」と言う人は多くて、生きづらそうだなと思って見ていたことを思い出した。
今ならカジュアルな言葉で使っていたことも分かるのだが、カジュアルでも使うもんじゃねぇよなとも思っていたし割とまだ思う。


基本的に逆張りをやってきている。
周りが「死にたい」と言っていると本当にそうか?と自分に投げかける。周りと同じは嫌だ。「死にたい」と言うのが普通の感覚なら俺は「死にたくないね」と思うのがカッコいいと思っていた。

その過程で自分は自分で生きていくしかないし、他人にはなれないことに気がつく。
それはブルーハーツを幼少期からひたすら聴いていた賜物かもしれない。ヒロトマーシーには割と生かされている。
自分のことは自分で愛さないと後々しんどくなるだろうと気づいた。
でもこのナルシズムを出すと嫌われちゃうから心に閉じ込める。さらに思い返せば見た目に違って心にハンサムが残って、身から出たハンサムで惹かれることはしばしばある。

でもこのくらいのナルシズムがあるのとないのとではある方がいいと思う。
ホストみたいなナルシズムはいらないけれど。

ただ一方で酒に飲まれていた彼を見て羨ましいとも思った。こんなに自分を出せることが俺にはない。何も気にせず思っていることを言えるこんな気持ちが欲しい。

俺はいつだって自分の意見を言うのが怖くて横で人一倍笑うだけだ。

彼は帰り道には全然知らん人らに手を振っていたり、ポールを跳び箱し出してそのまま倒れたりなかなかの自己破滅型。
たしかに彼を見ているとナルシズムなどなく、やらずにはいられない衝動でやっているように思えた。
この思いきりが俺にはないんだよな。とすごく感じている。

先週とうとう27歳になった。
27clubなんて言葉がある。カートコバーン、ジミ・ヘンドリックスなど有名なロックミュージシャンが27歳で死んだことを指す。

憧れて死ぬ行為が世の中で1番ダサいと思う。

「死んだ人よりも俺は大切だ なぜならば俺は生きてるからだ」
これもマーシーの歌詞だな。

衝動を自分の身から起こしたことで感じて、これを感じるために生きたい!という経験を積んでいきたい。