中敷きがズレてくような日々

煩悩、戯言の半径30cm

キャッチがマスクしてるだけで好感を持ってしまった

 

街はまたコロナが蔓延して、21時以降はほとんどどこも開いてない生活がまた始まった。

 

職場でもついにコロナ陽性者が出た。

流行り出してから2年、30人ほどが働き、接客業、場所も池袋の職場でこれまで1人も陽性者を出して来なかった方が凄い。よく頑張った方だ。

 

ただコロナも「〜株」によってまるで違う病気になっている感じがして、オミクロンさんにだけ関して言えば、流行り風邪に近いような気がしてる。

名だけを売りたい目立ちたがり屋のような、身体的な実害は少なくしてくれてる感じがする。

デルタさんは流行り風邪で済ませれるようなものではなかった気がするので、あの時期を乗り越えれたのは大きかったと思う。

 

あとは最近あまり聞かなくなった後遺症がどんなものなのか、それ以外は怯えすぎることはないのかな?とも思う。

たしかにたまにニュースを見かけると、あらゆる角度からのコロナの重い話が思ったより多くて、これを日頃見てる人は気が滅入ったり、怖がってしまうだろうなとは思うけど。

 

 

20時すぎの退勤で、少しだけボケっとしたら、街はどんどん暗くなっていく。

計画停電の頃はそんな景色に新鮮さを覚えていたものだが、今やもう見慣れた光景。

 

夜のお店のキャッチだけは途絶えない。赤羽駅前とか集会かと思うくらいすごい。

そして軒並みマスクをしていない。まるで夜のお店としての矜持を示し、行っているかのようだ。

立たされてる女の子で「ほんとはマスクくらいはしておきたいけどな」「親がけっこう身体弱いから心配だな」なんて思ってる人がいても集団の圧に潰されているのだろうか。など思ったりする。

 

今日の帰り、ガールズバーのキャッチの女の子3人がうさぎ耳をつけた上でマスクをしていた。隣にいたボーイさん2人もマスクをしていた。

それだけで好感を持ってしまった。入ってみようかなと少しだけ思っていた。

うさぎさんマスクではなく、不織布マスクだった。

 

普通のことを、当たり前のことをしてるだけで、好感を持っているこの感覚はヤンキーが目の前に落ちた消しゴムを拾っただけで褒められたあの感覚に近い。

 

でも感染対策しっかりしてるかも、とか思ってしまった。

空気を3分に1回入れ替えるシステムを持ってるお店かも、とか思ってしまった。

 

周りがやらなすぎて、基本をやってるやつが褒められる。

そんなことを許してはいけない!平等に見ないと!と思う一方で、職場では自分は基本をやって偉いを目指そうとしているなと思った。

ただその基本もやりすぎたら特徴になるかな?と思っている。

 

査定も周りのスタッフが安いからという理由で捨ててしまうような世の中的な在庫の多い名盤たちをひたすらに取り続けている。

音楽好きなら誰もが知ってるような名盤がお客さんが欲しいと思ったときに1枚もないのは嫌だなと思って、取り続けている。

例えば大塚愛とか木村カエラはお店の毛色と合わないと思われがちだが、実際置いておくと売れてくものである。

 

それをやる分、周りのスタッフよりは査定のスピードは遅い。入力が増えるので、時間は人よりはかかる。

 

社員になる希望の旨を先日伝えてみた。

 

ここで働いて3年の月日が経った。それでも入った順にアルバイトスタッフが並んでいるシフト表では下から数えた方が断然早いのが恐ろしいところで、このまま明確なものもないまま過ごしてる方が自分は怖くなってきた。仮に将来的に転職するにしても社員になってからがいいだろうと。

 

それを受けて店長が他の社員さんにその報告をしているメールが送られていた。文言をチラ見したら、「査定などは相当指導が必要です」と書いてあった。

 

そう見えるよなぁ、そうだよなぁと思った。

 

みんなが手を抜く基本を律儀に行った上で、目立った動きもして評価を得ることをしないといけない。そこのバランスが難しいなと思った。

 

もう少し、あのヤンキーのように、あのキャッチをしていたお店のように、ギャップを手に入れたいな。