お昼ごはん、池袋は選び放題ではある。
毎日外に出ては、悩んでしばらく歩き回ってしまう。
なんでもあるのはとても嬉しいことではあるが、そこに毎日時間を取られるのも癪ではある。贅沢な悩みだ。
今日も10分間歩き回ってしまった。夏だと特にいろいろ食べる気がしないが、休憩室には誰が来るか分からないしで、戻りたくない。
閃いた。ここはチャレンジ。冷やしラーメンだ。
いつも行ってるつけ麺屋さんで、冷やしラーメンが全面に推され出しているのが夏の光景。
酢豚にパイナップルに食わず嫌いをしている身からすると、冷たいラーメンも意を唱えてしまいたい気持ちがあった。
店に入って食券機の前に立っても、まだなお悩んでいたが勇気を持ってボタンを押す。
10分後に飛び出た冷やしラーメン。
何味かも分からない透明めいたスープに、氷が2個乗っている。
食べてみると麺が締まっていて美味しい。
スープの味は魚介系であった。
さっぱり食べれてよかった。
年々いろんなものの食わず嫌いが治ってきている。とてもいい感じだ。歳を重ねている。
しかしながら、食うた気がしない。
身体にグンッと来ない。
お腹に何かある感覚はあるが、あれ?食べました?という気持ちになった。
さらには店内は普通に冷房が効いているので、冷たいものを食べていると鳥肌がたっている。
普段ラーメンを食べていれば、必要以上に汗をかいて、目の前に鎮座されている小さい紙の拭きものを何枚も何枚も使って拭いている。まるで試練かのよう。
食べ物は基礎体温を上げてくれることによって、食べた気にさせてくれているのだろうか。あの戦い終わった後の気持ちをラーメンでは味わいたいのか?日頃は疎ましく思っているあれ。
かつて「霜降りバラエティ」でせいやが冷めウマグルメを強く勧めている回を見たとき。なんか納得は出来ずに試しにコロッケを冷めたまま食べると、ダイレクトに味が伝わってきて、お腹を溜めたいときにはアリだと思わせるものではあった。
しかしラーメンにおいてはそうではなかった。熱さも込みで満足感をUPさせる食べ物なのかな?と思った。
ちなみにこの間、松屋で牛めしを食べただけで口の中が火傷している。
温かいものを温かいうちに食べようと卑しく思うのもあまりよくない。